ポリエチレン管の種類

私たちが製造している水道用ポリエチレン二層管と一般用ポリエチレン管は、JIS(日本産業規格)によって厳格に規定されています。

PE50 または PE80 グレードの原料(樹脂)を用いて製造しますが、これらによって製造されるポリエチレン管は、様々な呼ばれ方をされています。

PE50を用いて製造されるポリエチレン管は、JISでは1種管(1種二層管)と種別されますが、

使用される原料が直鎖状低密度PE(LLDPE)であることから

LL(エルエル)」または「ローデン」とも言われ、

柔軟性がありどちらかというと軟らかいことから「軟質」とも呼ばれたりします。

PE80の方は、2種管(2種二層管)になり、

中・高密度PE(HDPE)であり硬さもあることから

ハイデン」または「硬質」と呼ばれたりします。

まとめると

PE50:1種 軟質 LL(エルエル)・ローデン

PE80:2種 硬質 ハイデン

と呼ばれており、世代や業種で呼び方が違ったりします。

※元来「ローデン」は、旧原料(低密度ポリエチレン:Low Density Polyethylene、LDPE)で呼ばれていました。

原料が変わりましたが、PE80を「ハイデン」と呼ぶことに対して、PE50(LLDPE)を「ローデン」と呼ぶことがあります。

パイプのサイズも、同じように呼び方が違ったりしますが、それは次回にいたします。

 

※ 水道用ポリエチレン二層管(JIS K 6762)

※一般用ポリエチレン管(JIS K 6761)

※ LLDPE → Liner Low-Density Polyethylene

※ HDPE  → High Density Polyethylene

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